年齢を重ねるごとに、「昔と同じように運動しても体脂肪が落ちにくい」と感じる方が増えていきます。
これは決して気のせいではなく、身体の内部でさまざまな“変化”が起きていることが原因です。
中でも注目したいのが【ミトコンドリアの減少と機能低下】です。
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■ ミトコンドリアが減ると、太りやすくなる?
ミトコンドリアとは、細胞の中にある「エネルギーの生産工場」。
私たちが摂取した糖質や脂質を“燃やす”ことでATP(エネルギー)を作り出し、身体を動かす燃料源となっています。
年齢とともにこのミトコンドリアの数は減少し、さらに機能も低下。
これにより、食べたものをうまくエネルギーとして使えず、脂肪として蓄積されやすくなるのです。
さらにミトコンドリアは、特に有酸素運動でよく使われる「遅筋線維」に多く存在しています。
そのため、日常的にウォーキングや軽いジョギングを取り入れることで、ミトコンドリアの維持や増加が見込めます。
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■ 「数」だけでなく「活性」も大事!
ミトコンドリアは数が多いだけでは不十分。
重要なのは“どれだけ活発に働けるか”という【活性】です。
ここでカギになるのが、ビタミンB群や、近年アンチエイジング分野で注目されている成分——
**「レスベラトロール」**です。
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■ レスベラトロールとは?
レスベラトロールは、赤ワインやブドウの皮、ピーナッツなどに含まれるポリフェノールの一種で、
強力な抗酸化作用を持ち、「長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)」を活性化する可能性があるといわれています。
このサーチュイン遺伝子は、ミトコンドリアの再生や修復、活性維持に深く関わっており、
レスベラトロールの摂取がミトコンドリアの機能向上=脂肪燃焼効率の改善に繋がる可能性があるのです。
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■ 食事+運動+時間管理の重要性
レスベラトロールは食品から摂取するだけでなく、サプリメントでの補助も有効です。
ただし、それだけでは不十分。以下のような生活習慣も一緒に見直すことが、脂肪燃焼体質づくりには必要不可欠です。
・週2〜3回の有酸素運動(20分以上)
・ビタミンB群や良質なたんぱく質の摂取
・睡眠リズムを整え、ホルモン分泌を正常化
・加工食品や糖質過多の食生活を見直す





